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戦国ちょっと悪い話18

259 :人間七七四年:2010/03/14(日) 00:47:33 ID:OHxoJG/R
いい話スレで治水の話が出てきているので悪い話でも治水の話を。

久留米藩首脳部は苦悩していた。筑後川の氾濫が増加し続けているのである。
理由は明白だった。
成富茂安が筑後川の肥前側に千栗堤防を築造した結果、
洪水は筑後側に押し付けられてしまったのである。

とりあえず、千栗堤防の対岸の堤防を改修してみたものの、これは強度不足であっさりと押し流されてしまった。
成富兵庫の築堤術、恐るべし。
ここに至って久留米藩は堤防を本格的に新設することを決定し、
上方仕込みの土木の専門家、丹羽頼母重次を投入することにした。
明らかに咬ませ犬のポジションに立たされた丹羽重次だが、
この人、のちに日光廟修築や高良大社の造営を手掛けたり、
筑後平野に灌漑を整備し生産性を爆発的に向上させたりする有能な人物である。

さて丹羽重次は現地視察に乗り出し対岸から千栗堤防を眺めた。
そしてすぐに悟った。
まともに堤防を作ったら必ず負ける。
築堤に力をかければかけるほど、資材を多くかければかけるほど、
洪水で堤防が崩れた時には堤防の建築資材の土石が筑後側の田畑に流れ込み被害は拡大する、と。

しかし、すでに治水を命じられてしまっている以上できませんでは済まない。
そこでひとつ奇策をひねり出した。
対岸の堤防が強いのなら、それに流れをぶつけて水流を弱めればいいじゃない。

早速対岸に向けて荒籠と称する突堤を築いていく。
突堤を築くことで水流の大半を対岸に向かわせ洪水の危険を低めるのである。
もちろん水流が向かってくることにより堤防を削られる佐賀藩は抗議する。
しかし佐賀藩がなんと言おうと筑後川東岸は久留米藩領なので気にしないことにした。

こうして見事に丹羽重次謹製安武堤防が完成し、佐賀、久留米藩は洪水の被害を折半することになりました。
この後、両藩が荒籠を乱造し洪水の被害を拡大し続けたのは言うまでもない。

筑後川治水問題の解決は明治以降まで待たなければならない。

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